肩が痛くて、ボールが投げられないのですが・・・。
ついつい、私たちは痛いところが悪いと思ってしまいがちです。
この方は40代で、草野球のピッチャーをやっています。
カラダの手入れもしっかりやっていて、投げた後のアイシングなどのケアも手を抜いていません。
でも、肩の痛みで投げるのがつらいと来院しました。
私たちは普通、肩が痛ければ肩が、腰が痛ければ腰に原因があると思って、そこの治療に専念するわけです。もちろん、ケガなどで骨や筋肉などに損傷があれば、それは外科的な対処が必要です。
でも、そういった所見もないのに痛みが続く場合、それは肉体的なところに原因があるとは限りません。
なんせ整形外科では、腰痛の8割が原因不明といわれています。
(それで、どうやって治しているのか?・・・です。)
結局、痛みをとるために、シップや痛み止めなどの対症療法でごまかすしかなくなっている場合が多いのです。
では、ちゃんと治したい、と思ったら、どうしたらいいのか、そこが問題のなのです。
こればかりは正解がありません。世間には資格の明確でない民間療法がたくさんあります。確かに効果のあるものはたくさんありますが、一方で??という療法もたくさんあります。
それを見極めるのは至難の業なのではないでしょうか?
そういう私の施術だって、一般の方から見たら、そういう怪しい療法の一つと見えても仕方ありません。
世間の評判と自分で試してみて、本物かどうか、自分に合うかどうかを見極めるしかないのではないでしょうか?
話は戻って、私のところに来ているこの草野球のピッチャーの所見です。
肩の痛みの箇所には固いしこりがありました。投げるときにこの部分がツレて痛みが出ていることが分かります。これは投げることでできたコリかといえば、原因はそこにはありませんでした。経絡上のスジのつれは、それは首の奥のしこりとつながっていました。
肩の痛みをとるには、首の奥のコリをとる必要がありました。